「うーん…」


休み時間、雑誌を眺めて苦しむあたし。


「難しい顔して何見てんの?」


ヒョコッと表れたのは、クラスメートの昴。

昴とは中一からずーっと同じクラスで、男友達の中では一番仲がいい。


「もうすぐクリスマスでしょ?何あげようかと思って…」


「おー!光のくせに女の子っぽい悩みっ」


「どういう意味よーっ」


パンッと軽く腕にパンチをいれる。

あたしだって恋する乙女だもん!




そのとき。


「光ーっ」


教室のドアから大好きな悠希の声がした。


「おっ、彼氏じゃん。さりげなくリサーチしてみれば?光には無理かもだけど」


「もう!一言多いっ」


昴をキッと睨みつけて、急いで悠希の元へ行く。

プレゼント考えてたの、バレてないよね…?