ケータイ小説 野いちご

ハネノネ

第二章
マリナ





ハネが降ってきたのは、私が中学3年生のころだった。


偏差値の高い高校に入るために、受験を控えた寒い冬の日だった気がする。


ふと見たニュースで、ハネを見た。


今までにないニュースに、私は釘付けだった。




人間の神経を蝕んでいく羽根

“人間”には決して生えない羽根


なんてまがまがしいものなんだろう



ニュースに見入ってる私がそう呟くと、知らぬ間に隣にいた当時10才のユウヤがそっけなく言った。


「こんなに綺麗な羽根に殺されるなら、“人間”として本望じゃない」



そう言うと、ユウヤは自分の部屋に戻った。



10才のくせに、すべてを悟ったかのようなことを言う。


思春期なのか、単なる反抗期なのか。



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