部屋に戻って父様からの荷物を開けてみた。

ガッチャンって音がしたから、ガラスだとは思うんだけど…。

てか割れてないかな。


「んー?」


んー……。

えっとーこれおかしくありませんおとおさま。


「ワイン…?」


そう。ワイン。

なぜかワインの箱詰めが送られてきた。


『真裕ももう大人だからなっ(はぁとっ)』


…という手紙と共に。


おとおさまお忘れ?

まおまだ十六歳だお。

仮にかっくん達と同い年だとしてもだよ? 十八だよ十八。未成年だお。


「えらくいいやつなんだな…。年代モノの」


「そりゃ…父様は凝り性だから」


その上『一番』とか『高級』とかそういうのが大好きだかんねー。

もうそれはそれは凝るよ? 周りの人がめんどくさくなるくらい。


「…どおしようこれ」


「飲めば?」


飲めばて。

お酒なんか飲んだことないんですが。当然ながら。

日本って二十歳以上だよね?