「俺、そんなに頭良くないと思うけど……」


「はぁ!?」

郁海怖いっす


「学年2位のくせになに言っちゃってんの?」


「だから、それはたまたま…」

「いい加減認めなさい!!」



何を!?



「王子と釣り合うのは咲羅しかいないのよ!!」


「………は?」


何を言い出すんだこの子は……


「容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群、しかも未来の斎藤財閥社長!!こんな完璧人間と釣り合うのは咲羅しかいないのよ!!」


「俺よりいい人いっぱいいると思うんだけどな―…」


「あ゙…?」


「すみませんでした」



今日の郁海はいつにもまして怖い――…