――…



「……ん…」



気付くと朝になっていた。



あれ?
あのまま寝ちゃったのかな…



私は寝ぼけまなこで重い体を起こした。



ハラリと落ちた毛布に私はハッとする。



「――!!!」



落ちた毛布を見て、ふと自分が衣服を身に付けていないことに気付く。



私は慌てて落ちた毛布を体に巻き付けた。



隣から聞こえる寝息にホッと胸を撫で下ろす。



ふぅ。と息を吐き、思い出すのは昨日の記憶。



裸のままの体。



残された赤い印。



まだ全身に残る、あの全身が疼く感覚が私の胸をきつく締め付ける。



「……好きよ?」



ポツン、と呟いた一言。



恥ずかしくても、本音だから仕方がない。



隠しようがない気持ちだから――…