「――…ふぅ…」



私はため息をつきながら水を飲み干した。



あいにく、食堂は時間も外れているからか誰もいない。



むしろその方が良かったし。



ちょっと今は1人で考え事がしたい…



母のこと………



「……戻ろ」



私はさっきとは違う道を通り、自分の部屋までの道のりを歩き出した。



部屋に入ると既に布団が敷いてあった。



私はゴロン、と布団の上に寝転がった。



「……なんか気が重いなぁ…」



いきなり母のことで色々ドダバタしてるから正直、体ばかりが先に行って心が追い付いてない。



それが今の私の状態。



寝返りをうつと閉ざされた扉を真っ直ぐ見つめた。



どうしようかな、これから…



とにかく海が父に話をつけてくれたら…



亡き母のことを教えてもらえる。


ほんとは私自身が直接教えてもらうのが一番良いんだろうけど…



ちょっとまだ自身がない。