~美蘭side~
 ずっと黙っている男。
 マジなんなの?
「何か言ったらどうなの?」
 それでも何も言わない・・・。
「蓮斗!遅いから来ちゃった☆」
 は?誰?ってか蓮斗ってこの男のコト?
「ねぇ。名前なんていうの?」
 はっ・・・?名前?
「そっちから先に言うのが礼儀でしょ?」
「まぁ、そだね。僕、小森 嵐ってゆうんだ。よろしくね♪」
「ぅん・・・」
「君は?」
「山本・・・美蘭・・・」
 はぁ。名前、言っちゃっよ。

~蓮斗side~

「山本・・・美蘭・・・」
 ふぅん。美蘭っていうのか。
「ぁっ!こっちは和泉 蓮斗ね☆」
 俺のコトを紹介?する嵐。
「ふぅん」
 どうでもよさそうな美蘭。
「もう帰りたいんだケド」
「ぇっ!!1人じゃ危ないよ!」
 まぁ。そうだよな。夜ももう遅いし・・・。1人じゃな・・・。
「1人で帰れるから」
 いや・・・。危ねぇっつってんだろ!?
「送ってくよ」
 ・・・。あれ?俺、今なんつった?
「蓮斗・・・。蓮斗がそんなこと言うなんてめずらしいね・・・」
 嵐がびっくりした顔でみている。
「まぁ、送ってくかwいい?美蘭ちゃん」
「ぇ・・・。うん」
「じゃ、行くぞ」

 これが俺と美蘭と嵐の出会いだった・・・。