ケータイ小説 野いちご

桃色ブルー

王子様




そんな時、ある噂を聞いた。

『一年生に王子様がいる』

あちらこちらで女の子達がきゃっきゃっとはしゃいでいた。

王子様!?佳奈も王子様に会いたい!


「ねえ、ー年生に王子様が……」

優芽に飛び付きながら言おうとしたら「やめときなよ」と速攻で言われた。

優芽はいつもクールで冷静で佳奈の未来が見えてるみたいに色んなことを言い当てる。

優芽が間違ったことを言わないのは知ってるけどそんなに即答で言わなくても。


「なんでー?佳奈次こそは本気で本気の恋愛する!王子様と」


すると優芽は佳奈の頭をポンッと叩いた。


「その王子様が本気にならない人なんだからどうしようもないでしょ」


本気にならない人?

佳奈が本気になっても王子様は本気になってくれないの?


「そんなの分からないじゃーん!!」

佳奈は子供みたいに大声を出した。だけど優芽はお母さんみたいに佳奈の頭を撫で続けていた。


「会ってみれば分かるよ」

そう言いながら。


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