ケータイ小説 野いちご

桃色ブルー

青色恋愛





佳奈はいつもみたいに明るく振る舞った。


「由ー希」

寝ている由希の隣にチョコンと座ってみた。

別に佳奈はなにも求めてないよ。ただ由希と話しがしたかったの。


「由希、本命の子できたって本当?」

あの日直接言ってもらえなかったから自分で聞いた。返事は期待してない。返って来ないのはいつものこと。


「分かんない」

由希は寝ていた体を起こした。


佳奈は思わず隣に並ぶ由希の顔を見た。顔には生々しい沢山の傷があって聞かなくてもなにかあったんだなって分かる。

顔も腕も傷だらけで、包帯とか絆創膏とかガーゼとか。こんなに丁寧に傷の対処をしたのはきっとあの女の子。


佳奈の予想は今日も当たるの。

だって屋上に由希がいたから。


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