僕は、今日も昨日と同じように空を見上げる。

昨日の雲の形なんて、覚えていないように。

僕は今、すれ違った他人を知ってるようで忘れている。


あんなに雲は形を変えるのに、ひとくくりに`雲'なんて言うのは、雲に失礼じゃないか。

なんなら星のように、1つずつ名前をつけていけばいいのに。

……よし、決めた。

あの雲がプリで、隣の雲はキュアだ!

由来は、なんとなく分かってくれ。

いや、僕がオタクなわけじゃないから。

幼稚園児のリュックにいただけだから。

まったく、この平凡ぼんぼんに暮らしてる僕を疑うなんて、心外だよ。ぷんすか。