「咲希ちゃん、立石くんとも仲良いってズルイよ」


保健体育の時間、先生の話も聞かずに一番仲良しと思われる、未来ちゃんが口を尖らせ声をかけてきた。



「そんなことないよ…私なんてほとんど無視されてるし」


「え〜…二人と一緒にいられるだけ贅沢だよ!!」


贅沢って…なにが?


口をぽかんと開けたまま未来ちゃんを見る。



「立石くん、高峰くんよりは綺麗な顔立ちじゃないけど、あの笑顔と関西弁はいいよ!!」


興奮する未来ちゃんについていけない…。



でも確かにアキの子供みたいな笑顔は可愛い。


空良は落ち着いているからか、アキは子供みたいに見える。