ケータイ小説 野いちご

偽者お姫様

そして 過去を知る
♯ 3




人々の願いを叶えては、彼らを幸せにしてきた魔法使い。

けれど次第に自分自身を苦しめていった、哀れな魔法使い。

人々の前から姿を消し、黒猫に姿を変えた孤独な魔法使い。

そんな彼は、人々の前に姿を現わせない。
大好きだった人間を、厭うようになってしまったから。

そして自らの存在を、否定しはじめた。






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