ふかふかのお布団。

私のベッドと違う感触。

でも心地いい。


「おい。起きろ。」


「んぅーー。」



「起きろっていってんだろうが!
聞こえてんのか?!」

「うぇぇ。
後ちょっとぅ・・・」


「・・・・ッチ」

ガバッ

「おぉぉ?!
おはようございます!!!!」




ものすごい殺気で起きた。

いつもと違う天井・・・

いつもと違う部屋・・・・

誰か分らない男・・・

智咲が脳をフル稼働した結果、



「ひっ、
人攫いーーーーっ!!!
変人ー!!変態ーー!
金なんて要求しても
出て来ないんだからねえええええ!?
出せええええ!
後から後悔すんぞこんにゃろーーー!」

「てめっ
黙って聞いてりゃ・・・
ぶっころしてやる!」

青筋をうかばせながら男は言う。

「へっへーーん!
うちを殺してみ?
悪霊になってお前に一生とりついて
不幸を巻き起こしてやるよ!
たち悪いんだからねーーーっっ!」