「瑠衣っ!!!」


校門の前で珍しく優羽が
私を待っていた。



今日、学校に来て良かったなってちょっと思った。




本当は休みたかったけど

お母さんが王子のパーカーを洗濯してくれてたし、

返さなきゃいけないし、

王子に「明日も学校ちゃんと来てよ」って言われたし


何より





王子に会いたいし。











優羽は昨日のことを幸さんから聞いたみたい。


中学の時に部活が一緒だったんだ って言ってた。













「幸先輩に聞いたときはビックリしたけど、王子に助けてもらうなんてさ、すごい事だよ?」


一通り昨日の事を話した後
優羽が言った。