『ねぇ、片岡くんっ!帰り一緒にゲーセン行こうよっ!』


「いいねっ、でも俺金欠なんだよね〜。」


『私たちが全額おごるからっ、ねっ?』


「うん、分かっt「片岡ああああああっ!!」」


ひゃいいいいっ!


後ろから鬼の一声。

この声はまさかっ!?

「なっ、長野さんっ?!」


「こんのドアホがっ!」


ちょっ、痛い!叩くな!つかなんで叩かれてんの俺っ?!


女子がポカーンとしてる中、長野は頬をピクピクさせながら(若干青筋が入ってる)俺に向かってまくし立てた。


「お前!今日放課後部活だって言っただろうがっ!」


……部活?いやいやいやいやっ!俺部活入ってないよっ?!


俺もポカーンとなってると、長野さんが耳打ちしてきた。


『桐原のコト、気になってんだろ?』


「そっ、そうでした!スンマセン長野さんっ!」


弱みを完璧に握られた不安と、ほんのちょっと桐原のコトが分かるかもって期待が俺の中にあった。