そしてやってきた運命の月曜日。

アタシはいつもより一時間も早く起きて予行練習をしていた。


「晴輝クン、あのね、ちょっといいかな!!」

まずはこうやって呼んで、屋上に来てもらって、

「晴輝クン、好き♪」

だめだ!軽すぎる!

清楚にいかなきゃ!

「晴輝クン…好きです」

うんうん、そんな感じ…


鏡に向かって何度も練習。

いよいよ今日、晴輝クンに告るんだ。
ギャルのアタシじゃなく、ホントのアタシで。


「はあーっ」


緊張するなあ…


うまくできるかな??



それからしばらく練習していると、もう学校に行く時間になっていたことに気づいた。


「もうこんな時間!?行かなきゃ」

急いでカバンを手に取った。

じゃらじゃらモノがつけられていたグレーのワッペだったカバンは、シンプルな合皮のスクールバックに変わっていた。