朝、 下駄箱へ靴を仕舞い、上履きを出す。 皆の「おはよ~」の声がBGMとなってる。 「香ちゃん…おはよ」 可愛らしい声が、自分より低い位置でしたので、 そちらに振り返れば…… 「あ…梨華ちゃん……」 夏休み前に図書室で話をしてから、 その後気まずくて話かけられなかった梨華ちゃんが居た。 梨華ちゃんはニコッと微笑むと「一緒に教室行こう」と私に言ってくれた。 私も頷き、二人で騒がしい廊下を歩く。