「ん…あれ、今何時?」

 
 目を開けると、見なれた黒いベッドと見なれた体。


「えー…12時過ぎ?」

「うーわー、けっこう寝てたな…。もういーや、泊まってく。」

「え、明日学校…そっか、お前置き勉してんのか。」

「いえーす。」



 伸びをした瞬間、隣にいた男はべッドから下りて裸を隠しもせずに、風呂場へ向かう。


 わりと形のいいお尻を見送ってから、あたしもベッドを下り、とりあえず服を着た。