「警察官は大変な仕事だな。休む暇もないなんて、飛鳥はいつも一人ぼっちだもんな。飛鳥がいつも涙溜めて我慢してたのを思いだすよ。」




え、私が我慢してたのを思い出すって、もしかして思いだしたの?




真ちゃんがかがみ込んだ。



「真ちゃん大丈夫?」




「頭が割れそうに痛い。何か思い出そうなのに、思いだせないんだ。飛鳥が泣いてる。」




真ちゃんもういいから、思い出さなくていい。




私は真ちゃんを抱き締めた。




「真ちゃん少し横になるといいよ。今布団敷いてくるから待ってね。」




私は慌てて布団を引き、真ちゃんを寝かせた。




真ちゃんは子供のように私の手を離さない。