職員室に東上先生はいなかった。





亜果利が連れ出したのかな?





「あらどうしたの?東上先生なら今前園さんと生徒指導室に行ったわよ。前園さんが進路について相談があるみたいでね。」





「田辺先生ありがとうごさいます。生徒指導室に行ってみます。」





私は百合香と生徒指導室に向かった。





生徒指導室中から叫び声が聞こえた。





亜果利が泣いてる?





私は百合香と部屋のドアを開けた。





亜果利が東上先生に抱きついて泣いていた。





真ちゃんと目が合う。





亜果利は私たちがいる事なんて気にせず、「どうして私じゃ駄目なんですか?あんな女がどうしていいんですか?」





「前園落ち着けよ。おまえが言ってる事訳わからねぇんだけど。須美香が浮気してるって、何で前園が知ってるんだ。」





亜果利は泣きながら、自分の姉が橋本病院で看護師をやってる事、そこの医師と須美香さんが付きあってた事を話出した。