あっという間に一週間が過ぎ

――日曜日――

引っ越しの日がやってきた。

引っ越し屋がトラックにダンボールを次々と運んでいく。


『今日でこの家とバイバイかぁ〜…。』


名残惜しく見つめていると、瑠禾が肩に手を回した。


「ここでは父さんとの思い出が詰まってるからな。父さんは『恋する母さんが好きだ。』っていつも言っていたよな」


『うん…。きっと天国からママの事祝福してるよね。』


「そうだな。」


お兄ちゃんと家の前で深くお辞儀をし、車に乗り込んだ。


***