「るーう♪」

「な、なんだよ…」

「とりあえず転校して★」

「…はぁぁぁぁぁぁ!?」

いきなりそんな意味不明なことを言ってきたのは我が母峰岸蘭。

そしてその娘、あたしは峰岸瑠羽。


って自己紹介してる場合じゃなくて!!

「なんで!?」

「えぇ~?………なんでだっけ」

「思い出せよ~!!!まだ今の高校に入学してから一週間も経ってないんだよ!?」

「あっ思い出した!!え~っとね…お母さんの知り合いに長野燐君っていたでしょ?」

「あぁーあのなぜかあたしに抱きついてきた変態野郎ね」

「(変態野郎って…)でね、その燐が学園の理事長なんだけど、元男子校で、不良学校で女子がいないから学費タダにするから入ってって言われたのぉ~」

「それで娘を売ったのか!!!」

「うん。それが何か?」

「それが何か?じゃねぇぇぇ!!思春期の娘をオオカミの巣に放り込む気かぁぁぁ!!!」

「??何か文句あった?」

「ないです!!」

はぁ…。あたし元男子校&不良高に行くことになりました…。