しかしダリぃなぁ…だがここで引き下がるとあのおっさん、何言い出すかわかんねぇし、ダリぃけど行くしかねぇ。しかし今日は寒いな、ピアスが冷えるからあんまり外出たくねぇんだよな。うわっ何だよアイツ、マジありえねぇ、そんな格好で待ってるヤツなんておっさんだけだろ。

 目の前には時代錯誤な長ランに角刈りの男が腕を組んで待っていた。

 二人の男が対峙した。現代の不良チーマーのヘッドと角刈り番長だ。番長はゆっくり告げた。

「遅かったな!」
「時間ぴったりだよ!」

 ヘッドのつっこみにしばらく沈黙が続いた後…。

「まぁいい…逃げずに来ただけでも、お前を漢と認めよう」
「まぁいいのかよ…」


「行くぞ!」
「かかって来いよ…おっさん」