ケータイ小説 野いちご

あまい檻−キミ、飼育中。−

その1*干物と野良犬








たとえば、捨てられている野良犬がいるとする。




そのまま通り過ぎてしまえばいい、
なのに目が合ってしまった。



その、たった一瞬。

目と目が合った瞬間に、何ていうか……運命的なものを感じたとしよう。



まるで、電流が身体を駆け抜けていくように。


それは、もう引力に引かれていると言ってもいい。





そして、それは少し恋と似ている気がする。










今にして思えば、二人の出会いも、きっとそう。




目と目が合った瞬間に、私はキミに落ちてしまったのかもしれない…………。











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