数日がたって、亜美から千秋の家に行こうとメールがきた。

頭の先から爪先まで真っ黒を身にまとって、千秋の家に2人で迎う。

歩きながらずっと無言―
何かに祈るような気持ちで家の前に立つ。
玄関先にある千秋のバイク。
ひびが入ったヘルメットと血がついたままのバイク。
それをみたら、涙がとまらなくなった。