ドンッ




冷たく、重たい銃声が鳴り響いた。


「うっ…………」


男のうめき声。

あたりはそれしか聞こえない。




あたしも……言葉を発することが出来ない。


何が起こったのか。


理解出来なかった。



ただ、あたしの大好きなみんなが、慌ててその人に駆け寄っていく。

あたしが一番にそうすべきなのに…

あたしの足は微塵も動かない。



ただただ…茫然と立ち尽くすだけ。


そのうちあたしは、意識を失った。