ケータイ小説 野いちご

美しい雨―キミの笑顔を見せて―

Chapter.2*名前*





「…………大丈夫?」



俺は彼女にそう声をかけた。


でも彼女は何も言わない。


ただ、大きな瞳で俺を見てるだけ。



「こんなとこにいたら風邪ひくよ?」



やっぱり何も言わない彼女。



「どこから来たの?家は?早く帰らないと、お母さんとお父さんが心配するよ?」



俺の問い掛けに何も答えない。


何で何も言わないんだ?


もしかして、耳が聴こえないとか?しゃべれないとか?


どうしたらいいんだ……。





< 8/ 200 >