仕事から帰ると、美雨がいなくなってるんじゃないかと怖かった。 でも美雨は、いつものように静かに俺を迎えてくれた。 言葉もない。 表情もない。 ただ、人形のように座ってるだけのキミ。 だけど、そこにいてくれるだけで俺は嬉しかったんだ。 キミを見てると自然に笑顔になるんだ。 キミと過ごす日も、あと2日。 土曜日――。 花火大会の日がやってきた。