「花嫁なんて…お断わりします。貴方には何人もいるわ。貴方にお似合いの貴婦人も、貴方の恋人達も。プリンス…貴方には私は必要ないわ。」


プリンスは国に何人もの恋人を持っている。


アディナを花嫁にする理由が分からない。



「冗談だよ。さ、送っていくよ。迷子なんだろう?」



迷子だったこと………


すっかり忘れていたわ……



「プリンス…私は平気です。プリンスは早くお帰りになって下さい。」



「アディナ君はレディだよ?夜道を1人で帰るなんて危険だ。」



プリンスの耳にはアディナが国一番の美女だという噂が入っていた。


そのせいもあってか、しつこいくらいだ。















ねぇ、プリンス?

私たちどうなるのかしらね…―――――