――――きっと。 どこの学校にも王子様みたいな存在の男子って、いると思う。 まわりは、いつもたくさんの人で溢れてて。 笑顔が絶えなくて、華やかで。 毎日が幸せで充実してるんだろうな……。 そんな世界はもちろん無縁。 関わりたいとも思わないし わたしは一生平穏に生きて行く。 そう思っていた。 あの日、瑠璃色の瞳に捕まるまでは……。