「いやー、よかったよかった!!やっぱり家族一緒が一番よね!」


どの口がそれをいうか。

「もう、ちゃーんと説明するわよぅ。経済力のない私たち夫婦は、二人を預けて働き、みんなで住めるようになりました!」

めでたしめでたし、と微笑む。

・・・本当に母親なのかな?

「ふぅん、じゃあまずは自己紹介からはじめましょう?」

「はいっ!俺ちゃんは真白火奈!じゃなくて七瀬火奈!昨日まで九州のばあちゃんちにいましたっ!」

名乗りをあげたのはポニーテールの少女、改め火奈ちゃん。

「特技はバレーと畑仕事!好きなものはスポーツとーお菓子とー色々だぜ!」

今日からよろしく!!と満面の笑み。

この子悩みとかないんじゃないかな・・・

「うちは・・・真白改め七瀬木乃。昨日まで青森のお父さんの家にいた」

「あっちなみに真白は私の旧姓ね☆二人は私の両親と弟にそれぞれ預けてたの」

次に喋ったのはナイフの子、改め木乃ちゃん。

「ふぅん、あたしは七瀬葉月よ。特技は勉強かしらね。よろしく」

次はお姉ちゃん。

「ほら、水希よ」

「ふぇ、あ、」

私の番だ。