あの日から、時が経つのが早く感じるようになって、気が付けば星司と迎える3回目の冬がやってきた。 星司は、秋にあったAO入試で志望校に合格した。 私はこの前、美容師の専門学校の入試を受けてきた。 例年より倍率が高いみたいだから不安だけど、まだ星司が隣にいるからなんとかふんばっている。 「寒いな-…。」 高校からの帰り道、星司と並んで帰れるのもあと少し。