――けれども、そんなクラスも一変。


みんなが黙り込んだのは、次の瞬間でした。



「…俺もやる。」



クラスの視線が、音が、話題が、全て彼に集まったのを感じました。



…彼、というのは。

完璧なルックスで、クラスでも一際目立つ存在。


授業中は寝てるくせに…勉強ができるのが個人的に憎たらしいです。



そんな

次期に私を振り回すことになる、内藤勇輝だったのですから。



「…じゃ、じゃあ、うちのクラスの立候補者は内藤と山田で決定な。」



先生がクラスの微妙な雰囲気を取り除くように、手をパンパン叩きながら、声を張り上げます。


けど、その不可解な笑顔が引きつってる。