「…おい。」



数学の終わりを告げるチャイムがなった瞬間、左側から不機嫌な声が私の肩に突き刺さりました。



今、一番話しかった相手に話しかけられて、私の顔は二マーと最大級に笑みを浮かべる。



『はい!なんでしょうか!?』



まるで待っていたかのように、素早い動きで左に振り向く私。



自分でも、わかる。

私、今にやけてる。


…気持ち悪いくらい、に。



「……。」



振り向いた先にいたのは、やはり会長。


しかも、私の不自然な機嫌の良さに、顔をしかめてる。