「…コーヒーはミルクたっぷり。」 『ごめんなさい…。』 呪文のように、ブツブツ呟く会長。 私に面と向かっては言わないのですが、独り言のように呟く会長が恐ろしい。 私は会長が呟くたびに、頭を下げます。 『……ごめんなさい。』 …あぁ、もう泣きたい。 一応、同級生なのに。 そう思わせないのは、会長の堂々とした態度と、 垢抜けた芸能人のようなオーラがあるから。 そのオーラが怖くて、私は思わず敬語を使ってしまいます。