私、かなりの危険を感じています。




「…なぁ、美穂。」

『は、はい…。』





放課後の生徒会室。



私の背中は壁に当たり、会長はどんどん私と距離をつめる。




やがて、ドンと。


会長の手のひらが、私を囲むようにして、壁についたのがわかりました。




ど、どうしよう…。


逃げたいけど、逃げられない。




「俺、美穂のせいで授業中、注意されたんだけど。」





怖い。怖いです。



会長の意味ありげな満面な笑顔が、逆に怖い。