気づいた頃には僕は彼女にローズベルトと名前をつけられた。彼女は舌足らずな声でこう言った。
「ローズ、ローズ、あなたはわたしのたいせつなたからものよ。」
僕は彼女の言葉を半信半疑で聞いた。どうせ何年かしたら、僕のことなど見向きもしなくなるのだろう。
彼女は毎晩、僕と一緒に眠った。トイレに行く時も、一緒に行った。