そこから、どうやって寝たのかは覚えてないけど、気づいたら朝だった。



目を擦っていると、外から小鳥のさえずりが聞こえた。



……あ、夢じゃない。



私は今、人質なんだ。



非現実的過ぎて、夢かと思った。



夢であってほしかった。



でも、薄暗い倉庫と、藁の寝床と…隣に寝ている殺人者が、夢じゃないことを物語っていた。