「俺は豚玉定食しよっかな~」


 「定食??」


 お好み焼きとご飯がセット??マジで!!?

 
 ボクは…目を丸くする。


 「お前は?」

 
 ヤッキーがボクに振って来た。


 「ボクは…海鮮お好み焼きで…」


 「お~い!!姉ちゃん…オーダー!!!」


 1ヵ月もすると…テレビのヤッキーは作られたアイドルだと…知る。多少…被
る部分もあるけど。でも…ヤッキーの素顔を知るだけなのが自分だと思うだけで
何処かボクは他のファンとは違う…優越感はある。


 親近感もあるが…知りたくない部分も実はあったりして…。




 若い女性を呼びつけて、オーダー。

 
 女性は厨房に退散。



 お互い運ばれた…グラスの水に手を伸ばす。