「遥!」


怒鳴って、征から遥を引き離した時。


「邪魔するなよ。
凌」


落ち着き払った征の声が聞こえた。


「はぁ?
邪魔するな、だと?
ふざけんな!
遥はオレの・・」


“彼女だ!”


そう言おうとした時。


「遥ちゃんさ?
オレにケガさせたおわびに、オレと付き合ってくれるんだって」


嬉しそうな征の声が重なった。