病院へ来るのは何時以来だろう…おそらく息子が風邪をこじらせて以来かもしれない。

 受付で確認で来た事を告げると、すぐにスーツを来た男がやって来た。

「すいません、お手数かけますが…こちらです」

 そう言い病院の地下へと連れて行かれた。辺りには線香のにおいが立ち込めており、気分が悪くなりそうなほど冷たく冷え込んだ場所だった。

「こちらです」

 そう言い刑事はベットに横たわり、顔の辺りに白い布を取った。

 顔はところどころ黒く変色していたものの、娘に見えた。

「篠崎絵里奈さんで間違いないですね?」

 刑事はこちらの顔を見て問いかけてきた。