5日後、美咲は必要なものを持って出勤した。
王子と一緒というのがショックで城に向かうのが憂鬱だった・・・


「はぁー・・・今日から家に帰れないのか・・どんな王子だろう？」


王子の部屋ののドアを「コンコン」とノックをする。
すると、「はい、どうぞ」という声がドア越しから聞こえた。


「失礼します。今日から王子の専属メイドになりました、鮎沢美咲です。
　至らない点もあると思うますが、よろしくお願いします！！」

「・・・・・」　　

(無視かよ！！)

「えっと・・・私は何をすればいいですか？」

「部屋の掃除をして？」

「わかりました」


なんて愛想がない王子なんだ！と、思いながらも美咲は、ぬれた雑巾で窓を拭いた。
王子の部屋は広くて、天井が高い。上の方の窓を拭くため、梯子に乗って窓を拭いていた。