「みなさん、お疲れさまですっ」



今は、昼休み。
生徒会のみんなでご飯を食べる。

私の、手作り弁当を…。



「未羽、ちゃんと作ってきたよな?」


会長に命令されて、仕方なく作ってきた。


「作ってきましたけど…味に保証はないですよ?」


一応、料理は得意だけど不安。

おいしいって言ってくれるかな?



「疲れた……未羽、膝借して。」


「え…って、ちょ!?」



鏡夜先輩が、私の膝に寝転がる。

ひ、膝枕ってやつ…!!


「なにしてんだよ鏡夜。」


「キョウ…降りろ。」



会長と薫先輩が、鏡夜先輩をにらむ。
ほかのみんなも、何も言わないだけでみんなにらんでる。


「いいじゃねぇか…俺、かなり頑張ったんだぜ?まだ仕事あるし。」



そう、鏡夜先輩は頑張った。
体育委員だから準備やら何やらで動き回って、青団では団長をやっていて、指示を出したり応援をしたり。
さらに後半は走る競技が二競技も残っている。


いつも余裕な顔して意地悪してくる鏡夜先輩が意地悪してこないんだから、相当疲れてるんだろう。



「黙れ。」
「降りろ。」
「「鏡ちゃん★」」
「先輩っ」
「……」


上から、薫先輩、会長、双子、キクくん。

そして、恵先輩…。
黙ってニコニコとみつめる先輩は、ほかの誰よりも威圧感があって、怖かった…。



「ちぇっ、おめーら鬼だな。」


ぶつぶつと文句を言いながらどく鏡夜先輩。


「さ、お弁当食べよ?神戸さん」



「あっ…うんっ」


なんだか、恵先輩の顔が怖かった気がするけど…
ま、いっか。










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