店には行かないまま、一ヶ月程が過ぎていた。

相変わらず学内では『超イケメン☆ホストクラブ』の噂が飛び交っていたけれど、一度訪れてしまえば、そんな噂も気にならないようにも感じていた。

だいたい、あの軽薄男――銀河に、また振り回されたくもなかった。

周りの噂を適当に受け流しつつ、私はごく平和な学園ライフを満喫していた。


しかし、その平和が、ある日突然に破られた――。