そんな悪夢のような卒業式から半年後。俺、市橋拓海は高校生になった。



安達は私立の女子高。

俺は私立の男子高に進学。



学校という接点のなくなった俺と安達の仲はと言えばあっけないもので、悲しいことにあれ以来、アイツには会ってもいなければ連絡もしてない。



卒業と共に終わった恋。

きれいな初恋の思い出。

安達との恋の執着点はそれでいいと思っていた。



そんなある時。




「なあ、拓海!!
今日合コン行かね?」


高校に入って仲良くなった太一ってオトコが俺に合コン話を持ちかけてきた。