目が覚めると、私は一人、秋のベッドに横たわっていた。 何も……覚えてない。 断片的に覚えているのは、秋と交わした約束だけ パジャマの裾を引きずりながらリビングへと足を運ぶ。 「誰か……いない……?」 冷え切った虚空に私の乾いた声だけが響く。 秋の姿がない。 家中を歩きまわってみたけど、秋はどこにもいない。 「……うっ」 頭、痛い…… 頭痛薬ってどこにあったっけ……