空松宙夢ね。
覚えなきゃ…!



「僕はねぇ。海藤結星(ミフジユウセイ)だよ!よろしくねー」



うわっ…!
この子超可愛いー!
子犬みたいな顔してるー!!



『ガラガラ…!』


「いたっ!バカ女っ!!」


うげげっ…!
なんでアホ男がここにいるわけー?!



「俺から逃げようなんか百年早ぇんだよ!」


「…あっ!頬赤いよー彪雅ぁ」


「まさか沙羅に殴られたとかぁー?」



ぶははははっ!と笑いが起こった。
んまぁ、確かに事実だからなにも言いようがないんだけど。



「ちっ…違ぇよ!ちょっ…ちょっと転んだだけだよっ!!」


「彪雅が転ぶー?!ぶははっ!」


「僕見たかったなぁ!彪雅が転ぶとこー」


「んなっ…!お前らブッ飛ばすぞっ!!」



アホ男の言ったことは完全無視。
皆大笑いしてる。
あたしもさすがに我慢が耐え切れない。



「な…っなに笑ってんだよっ!バカ女っ!!」


「だぁ…だってぇ…嘘下手なんだもんー…あっはは」



あたしがお腹を抱えて笑っていると、アホ男は機嫌悪そうに席に着いた。
しかも乱暴に。