朝日の眩しさに、ゆずは目を覚ました。


―――カーテン、閉め忘れてたんだ・・・・・。


ぼんやりと考え、ゆっくりと体を起こそうとして―――


不意に後ろから腕を掴まれ、ベッドの中に引き戻された。


「キャッ?」


「―――どこ行くの」


腰に手を回され、肩口に顔をすり寄せるように要が囁いた。


耳元をくすぐる甘い吐息に、ゆずの体がピクリと震える。


「カ、カーテン、閉めようと思って・・・・・」


「いいよ、そんなの」


「でも、眩しいし」


「布団の中に入っちゃえばわかんないよ」


そう言って、要は布団をゆずの頭からばさりとかけた。