「あの、しん…なんちゃら君、はるって子に会えたかな?」

「どうでしょう…会えてますよ。きっと…」

ガラガラ…

「あ…あのっ…」

「「?」」

はるさんだ…そして、

「珀…」

「!!!」

珱平っ?!

「やぁ、久しぶりだね」

珱平に手を振る哉登さん。

「…誰ですか?」

そりゃそうなるよね。普通…
ていうか今日、本当に忙しい…
病院も迷惑だろうなぁ…
入ったと思ったら出て、また入って…

「へ?マジ…わかんない…です…」

「俺?大和だよ(笑)」

「や…まとさん…って、女の人じゃ…?」

「女だよ?俺は男だけど」

「??」

勿論、ここに来たのは、はるさんと珱平。
…秦汰朗さんいないけど大丈夫かな?探しに行ってるん「大丈夫、出会ったから」

「!?」

「有り難う。心配してくれて」

いきなりだけど、病室に現れた秦汰朗さん。
その表情は、まだ伝えてないような、歯切れの悪い感じだった。でも、機会はまだある。

「し…秦汰朗さん…良かった」

私が笑うと、秦汰朗さんも爽やかな笑顔を見せてくれた。