「早く寝ろよ。」


…え?

いきなり体を離したお兄ちゃん。


あんまり突然だったから。

びっくりしてお兄ちゃんを見上げる。


だけどお兄ちゃんは、私の視線に気付かないのか、そのまま部屋を出て行った。



なんだかお兄ちゃんに、距離を置かれた感じ…。


それだけで私の涙腺は緩んで、じわじわと涙が出てくる。